昭和初期の雰囲気を楽しめる
鶴舞公園は、明治42年(1909年)に名古屋市が設置した最初の都市公園です。
公園誕生の経緯は、「第10回関西府県連合共進会」という、大規模な産業博覧会の会場として整備されたことに始まります。
公園内には、たくさんの植物や、明治・大正・昭和初期の文化財など、見所がたくさんあります。
春から初夏にかけては花まつり期間となっていて、サクラ、バラ、菖蒲などが楽しめます。
近年はコスプレ撮影も盛況のようです。
というわけで、史跡を中心にピックアップしてみました。
風格のある公園です。
名古屋市公会堂 1930年
鶴舞公園の中で最も目立つ文化財が名古屋市公会堂です。
1930年9月に完成し、戦前の写真にも登場します。
戦後はGHQに接収され、1956年まで連合軍兵士専用劇場として使用された、とのことです。
名古屋市都市景観重要建築物に指定。
堂々たる風格です。
噴水塔 1910年
1910年、第10回関西府県連合共進会が開かれた時に造られました。
名古屋市都市景観重要建築物に指定。
普選壇 1928年
初の普通選挙が実施された1928年に記念として建設されました。
普選壇には五ケ条の御誓文が刻まれています。
名古屋市都市景観重要建築物に指定。
奏楽堂 平成9年に改修
1910年に第10回関西府県連合共進会の中心的施設として建設されましたが、昭和初期に取り壊され、平成9年に築造当時の姿に復元されました。
加藤高明像跡 1928年
池の端の目立たない場所にあります。加藤高明像は、台座のみ現存しています。
1928年に普選壇とともに建設されましたが、銅像部分は、戦時中に供出となりました。
ある意味、戦争の痕跡ともいえます。
動物園通用門 1918年
鶴舞公園には、かつて付属の動物園があり、通用門だけが残っています。
門柱は、開園の1918年のものかと思われます。
八幡山古墳
鶴舞公園の隣に、八幡山古墳という巨大な円墳があります。
直径82メートル、高さ10メートル、五世紀中頃の古墳とのことです。
周濠がはっきり残っていますが、造成当時のものでしょうか。
ともあれ、形ははっきり残っていて、見ごたえがあります。
隣接する名古屋工業大学のキャンパス内には、一本松古墳と呼ばれる小さな古墳があります。