大須商店街の真ん中

大須商店街の、知る人ぞ知る歴史スポットをご紹介します。

名古屋市中区の大須商店街の真ん中に、古墳があります。

那古野山古墳と呼ばれます。

大須観音から徒歩でほんの数分の距離です。

周囲をビルに囲まれているので、知っている人も少ないかもしれません。

大須古墳群のひとつ

那古野山古墳は、この付近に点在する「大須古墳群」の中の一つで、5世紀中〜後半の造営とされます。
当地に権勢を持っていた「尾張氏」にゆかりのある古墳と思われます。

那古野山古墳は、さまざまな歴史的経緯を辿って、今に至ります。

前方後円墳

那古野山古墳は、現在は円墳の形しか残っていませんが、かつては前方後円墳でした。

ここからは実際に埴輪や土器のかけらが出土しています。

那古野山古墳

名古屋で初めての公園「浪越公園」

明治12年には、愛知県下初の公園「浪越公園」として開放された、とのことです。

浪越(なみこし)というのは、名古屋の古い名称の一つです。

「名古屋」の語源は「浪越(なみこし)」ではないか、という説もあります。

浪越公園

名古屋で最初の動物園「今泉動物園」

明治39年には、今泉氏によって、今泉動物園が開園されます。

これが名古屋で最初の動物園ということです。

ということは、那古野山古墳は、名古屋で初めての公園・動物園だったということです。

東山動物園のルーツ

その後、今泉動物園は、大正7年に、お隣にある鶴舞公園に移転します。

実際に鶴舞公園には動物園の跡がいくつか残っています。

さらに、昭和12年になると現在の東山動物園へと移転しました。

つまり名古屋の東山動物園のルーツが、この小さな古墳のあたりにあったということです。

江戸時代の那古野山古墳の様子

那古野山古墳公園の看板に、江戸時代の那古野山古墳の様子が描かれています。

「尾張名所図会」によれば、この一帯が、広大な清寿院の境内だったことがわかります。

江戸時代


というわけで、大須商店街の隠れた歴史スポットのご紹介でした。

公衆トイレもある

ついでに言えば、那古野山古墳には、公衆トイレもあるので覚えておいた方が良いかもしれません。

パワースポット?

那古野山古墳には鬱蒼とした巨木生えており、なんとなく他とは違う空気が漂っています。

ひょっとしたらパワースポットなのかもしれません。